オフィス内装工事|オフィスの間仕切壁にLGS壁が選ばれる理由
造作工事とは、建物内部の下地を作る工事と言われ、柱や梁のような建物の構造部分以外の内装工事のことで、天井や床、階段、窓の額縁、ドア枠などがあげられます。
建物の内装というと、昔から木材が使われることが多かったのですが、最近では木造一戸建ての住宅を除き、ほとんどの建物が壁の骨組みを軽量鉄骨の「ランナー」と「スタッド」に、プラスターボード(石膏ボード)を組み合わせる「LGS(Light Gauge Steel)壁」の造作工事が主流となりました。
オフィス内部に新規で造作する壁のほとんどは、LGS(軽量鉄骨)壁です。
今回は、そのLGS壁についてご紹介をしながら、壁の造作工事を解説していきます。
壁の造作工事って何?
造作工事と聞きますと、内装仕上げ工事と混同してしまうかもしれませんが、内装仕上げ工事というのは、壁や床、天井などに壁紙やクロスを貼って壁を仕上げたり、キッチンやトイレ、バスルームの設置をしたり、建物の防音工事などを行ったりすることです。
ビルやマンション、商業施設などの壁の造作工事とは、柱と梁しかない建物内部に内装の設計に合わせて、支柱となる軽量鉄骨を組み建て、その軽量鉄骨の枠に石膏ボードを貼り付けて、壁を作っていく工事となります。
オフィスの造作壁について
オフィスの造作壁とは、壁の枠組みである支柱に軽鉄(軽量鉄骨)を使用し、枠の上に石膏ボードを貼り付けて出来上がった壁です。
造作壁のメリットは、同じようにスペースの間仕切りの壁に使われる、スチールパーテーションやアルミパーテーションに比べて遮音性が高いことが挙げられます。
また、デザイン面においても、石膏ボードの上にクロス(壁紙)張りや塗装、タイル張りなど様々な仕上げを施すことができますので、オフィスにマッチした装飾で仕上げられることも特徴です。
造作壁の特徴とメリット・デメリット
造作壁は、遮音性が非常に高いことから、遮音が必要なスペースをつくりたいときに特に適している壁です。
その他にも、壁にカーブなどの湾曲デザインを施したいときなど、形の自由度も高いことや装飾や仕上げのデザインの方法が豊富であることがメリットといえます。
一方、1度設置するとレイアウト変更したい時に、壁自体の移転が出来ないことから、取り壊壊して作り直す必要があるというデメリットがあります。
壁の造作にLGSが選ばれている理由
LGSとは、壁や天井の下地材として使われる「軽量鉄骨」のことで、厚さは1.6ミリ~4ミリほどで、「溝形」「山形」「Z形」などの形状があり、下地材として壁の造作工事には欠かせない部材です。
LGSの枠組みで作られた壁が選ばれる理由は、木と木板の壁と比較してみてそのメリットのポイントが高いからです。
メリット
- 木素材は、温度や湿度の変化で反り返ったり割れたりすることがありますが、LGSはそのような変化が少なく安定している部材です。
- 木素材は燃えやすいですが、LGSは耐火性に優れています。
- LGSは軽量で容易に持ち運ぶことができ、作業者への負担が軽減できます。
- LGSでは、「スタッド」と「ランナー」という部材を組み立てるだけなので、スピーディーに施工を行なうことができ、施工時間が短縮できます。
こうしたメリットが作用して、部材としての安全性、工期の短縮、人件費を抑えられることにつながり、木下地の壁よりも大幅にコスト削減が可能なことから選ばれていると言えるでしょう。
LGS間仕切りの施工手順
LGSを使用して壁や天井などの骨格を組み上げていく作業を、「軽天工事」や「軽鉄工事」と呼びます。
壁を作る軽天工事
壁の軽天工事には、LGS部材の「ランナー」と「スタッド」を使用します。
天井と床に枠組みをはめ込むためのレールとなる「ランナー」を取り付け、壁の柱(枠組み)となる「スタッド」をランナーにはめ込んでいきます。
防音が必要な部屋の壁には、吸音材(ロックウール)を充填してから、壁枠に石膏ボードを張っていき壁の造作工事が完成です。ここまでがLGSの壁の施工手順です。
この後、クロス(壁紙)張りや塗装、タイル張りなどを行い、壁として仕上げていきます。
まとめ
オフィスの間仕切壁には、LGS造作壁の他に、スチールパーテーションやアルミパーテーションなどがありますが、LGS造作壁は、壁内にニッチを設けたり、仕上げをクロスや塗装、タイル張りにするなどデザイン面での自由度が高いため、デザインを重視したエントランスの壁などに多く採用されています。
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一級建築士。国立大学工学部卒業後、中堅ゼネコンへ入社し、2001年に一級建築士の免許を取得。2007年にワンナップクリエイティブサービスへ入社し、17年以上オフィス移転やオフィス内装工事に携わり、お客様窓口、設計、現場対応までを総合的にサポートしている。