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オフィスの天井の種類を解説 ~快適なオフィスの天井とは?~

オフィスの天井の種類を解説 ~快適なオフィスの天井とは?~

オフィスの物件選びや内装工事を行う場合には、最適な天井の高さ、天井の構造の種類や素材の種類、それぞれのメリットとデメリットを理解し、費用や機能、従業員に与える影響などを考慮した、総合的な判断を行う必要があります。

この記事では、天井の種類とそれぞれの構造や特徴をわかりやすく説明させていただき、オフィスの内装工事や物件選びで、最適なオフィスづくりの参考にしていただければと思います。

 

天井の構造

オフィスの天井の構造には大きく分けて「在来工法天井」、「システム天井」、「スケルトン天井」の3種類があります。

在来工法天井

天井の骨組みに後に紹介する石膏ボードや岩綿吸音板といった仕上げ材を貼る工法であり、最も普及しているため「在来工法」と呼ばれています。

メリット

  • 仕上げ材によっては吸音性や断熱材を高めることができる
  • 空調や照明を自由な場所に設置ができる
  • 最も普及しているため材料は低価格なもので仕上げることができる

デメリット

  • 一度仕上げた照明や照明などの設備を移動が難しく、天井のレイアウト変更が困難である

 

システム天井

システム天井には、天井裏に設置される空調や照明などの設備を天井ボード材と一体にして、下地・枠に組み込むようにセットにして組む天井のことで、「施工が容易」、「機能性に優れる」、「メンテナンスしやすい」といったメリットがあり、「ライン天井」と「グリッド天井」の2種類があります。それぞれの特徴を見てみましょう。

ライン天井

天井材と照明などの設備・機器等を一緒にしてライン上に組み込んでいくタイプのシステム天井

メリット
  • 天井材が従来工法天井と同じものを使用できるので費用を抑えることができる
  • 机と照明を並列にする場合が多く、机を照らす光が均一にすることができる
  • 自由に列幅を調整できるのでレイアウトがしやすい
デメリット
  • ライトの向きが一定の為、向きを変えることができない
  • 地震で天井材が落下しやすい

 

グリッド天井

格子状に組み込まれた骨組みに上から天井材や照明器具・空調設備などを落とし込んでいくタイプのシステム天井

メリット
  • 仕上げ材や照明を部分的に取り外すことが簡単でメンテナンスやレイアウトがしやすい
  • 骨組みが格子状に組まれていることで地震の際にも天井材が落下しにくい
  • 整然とパネルが並んでいてデザイン的にきれい
デメリット
  • 天井材の材質やサイズによっては吸音性が低い場合がある
  • 在来工法やライン天井で使用される天井材と比べ価格が高め

 

スケルトン天井

天井の仕上げを行わず、空調の配管や照明の配線が露出し、コンクリートがむき出しになった天井

メリット
  • 通常の天井よりも天井高が高く開放感がある
  • おしゃれな優れたデザイン
デメリット
  • 天井の仕切りがなくコンクリートがむき出しのため、夏は暑く、冬は寒くなりやすく、空調がききにくい
  • 破線や空調ダクトを綺麗に整理するなどの費用がかかる

 

天井材の種類

天井に使用する材料には、クロスや塗装で仕上げることを前提とした「石膏ボード」、仕上げを必要としない「岩綿吸音材」や「化粧石膏ボード」などがあります。ここでは、オフィスで使用されることが多い「岩綿吸音材」と「化粧石膏ボード」の紹介をさせていただきます。

岩綿吸音材

 ロックウールという製品を加工して天井仕上げ材にしたもので吸音性や断熱性、防火性などに優れているのが特徴です。代表的なものとしては「ソーラトン」(吉野石膏)で圧倒的なシェアを誇ります。
 高層ビルなど広いオフィスや比較的新しいオフィスの天井のほとんどでこの「ソーラトン」使用されています。ソーラトン以外に「ダイロートン」(DAIKEN)などがあります。

化粧石膏ボード

 通常の石膏ボードに表面を化粧加工して仕上げた板状のもので、クロスや塗装総仕上げを必要とせず、手間や工期が少なくて済みます。岩綿吸音板よりも価格が安いというメリットがある反面、吸音性が低いというデメリットがあります。
代表的なものとしては「ジプトーン」(吉野石膏)という製品があります。
古いビルの事務所、給湯室やトイレなどで多く使用されています。

 

より良い仕事に最適な天井高

オフィスの天井高は年代が新しくなるにつれて高くなっています。天井高は仕事の効率にも影響を及ぼすとされており、オフィスの天井が低いと閉塞感や圧迫感からストレスを感じるようになってしまったり、逆に高すぎると気持ちが落ち着かず不安感を抱くようになってしまいます。床面積によってその適正値に違いがあります。

  • 200㎡未満:2600mm前後
  • 200㎡〜1000㎡未満:2600以上3000mm未満
  • 1000㎡以上:3000mm以上

業種によって、例えば、企画やアイデアなどのクリエイティブな仕事では天井高が高いほうがいいとされています。ただ、アットホーム勘やリラックス効果を考えるのであれば高い天井は不向きといえます。自社に合った働く人の効率を考えた天井高を選ぶようにしましょう。

 

まとめ

快適で仕事の効率があがる環境をつくるためにも天井の種類や高さ選びは大切です。

法人専門内装プロでは、天井の内装工事をはじめ、幅広くオフィスの内装工事を行っております。ご予算、内装の目的など詳細に耳を傾け、お客様のご要望に合わせた適切な素材や工事プランをご提案してまいります。

大阪7区(大阪北区、大阪中央区、大阪西区、大阪淀川区、大阪福島区、大阪浪速区、大阪天王寺区)内でオフィスの内装工事をお考えでしたら、法人専門内装プロにご相談ください。