これで安心!オフィス内装工事の費用・見積書のチェックポイント
オフィス内装工事を発注するにあたり避けて通れないのが、見積書のチェックです。見積書には見慣れない用語が書かれていたり、内装工事業者ごとに表記の仕方が違ったりして見方が難しいと感じられることも多いでしょう。
今回は見積書のチェックの仕方を解説していきます。
見積書とはどんなものか
見積書とは、オフィス内装工事における工事内容、材料の数量、工事費用などが記された書類です。見積書の内容から、内装工事業者と依頼主は作業内容と費用を共有し、交渉または契約の流れになります。
オフィス内装工事の見積書に記載されている内容
見積書に記載されている内容は、主に次のようなものが挙げられます。
- 発行日
- 有効期限
- 工事内容
- 合計金額
- 見積り条件
発行日
見積り内容がいつの時点のものであるかを明らかにするため、発行日が記載されています。見積りの有効期限が日付ではなく期間で記載されている場合は、その起算日にあたります。
有効期限
見積書には基本的に有効期限があります。有効期限は工事日程や資材の確保ができる期間は限りがあるために設定されており、有効期限を過ぎると再度見積りが必要となります。
合計金額
工事費用や経費などを含めた合計の金額です。消費税込みの工事金額を記載されている場合と消費税の欄が別になっている場合があるので注意してください。
見積り条件
見積書に含まれない内容や工事の条件などが記載されます。
オフィス内装工事の見積書で知っておきたい用語
一般的なオフィス内装工事の見積書に記述される用語の中からいくつか解説していきます。
仮設工事
仮設工事とは、オフィス内装工事をスムーズに行うために工事期間中のみ必要な工事のことを指します。足場の設置や養生、墨だし、またオフィス内装工事中に発生する廃材の処分や現場の片付け清掃なども含まれます。
解体工事
既存の天井や壁、床、設備等を解体撤去する必要がある時に発生する工事費用です。
解体物積込費、運搬費、処分費
解体物の処分費用は、一度にまとめて出て来るため、他の廃材処分費とは分けて、特に見積もりに記載されることが多いです。
道路使用許可申請費用
解体工事では、解体資材を搬出するトラックを現場前に駐車して積み込みをするケースが多くあります。その際、前面道路が私有地でない場合には、警察へ道路使用許可を事前に申請し許可を取っておく必要があります。警察に支払う申請費用とその手続きの経費が含まれています。
各工事共通内容
「材料」と「上記施工費」のように、材料の費用とそれを施工する施工費用で分けて記載されることが多いです。
資材搬入費
建築材料をメーカーに発注し現場に搬入してもらう際、材料費の他に運賃が発生します。その費用が記載されています。
副資材費
実際に工事を施工する際、図面には表現されていない材料も数多く必要となります。例えば、シーリング材やそのバックアップ材、コーナー部材や下地材など、メイン工事に関わるサブ的な項目で特にすべて記載することが難しい軽微な内容ですが、確実に必要となる項目を「一式」として記載されています。
雑資材・消耗品費
上記の副資材費に似た項目ですが、それよりもさらに詳細を明確にできないような資材などになります。例えば、ビスや釘、両面テープ、カッターの刃、部分的な養生資材など。資材をカットする際に使用するサンダーの刃も使用とともに交換していきます。工事中には、様々な雑多な資材を使用しています。これらが「一式」として記載されています。
諸経費
諸経費とは、工事作業に必要な経費をまとめたもので、作業費・材料費に分類できないものが多いです。現場監督や職人の給与、建材を店舗に運ぶ際のガソリン代、駐車場代などの現場で発生する費用がこの諸経費として計算されているケースが多く見られます。
何が諸経費としてカウントされているかは施工会社ごとに異なっており、内訳もあまりに細かくなりすぎるため「諸経費」として一括にまとめられていることが多く、諸経費は工事費全体の10~20%くらいが相場となっています。
一式
一式とは、工事項目・品目をまとめて一つとして扱うときの表記です。内訳を細かく記載すると大変だったり、分かりづらくなってしまうような場合に用いられます。一式という記述があった場合には、内容についてしっかり確認しておくことが大切です。
人工
人工とは、職人1人が1日にできる作業量を指します。例えば「2人工」と記述されている場合、職人2人で1日かかる作業量、もしくは職人1人が2日間かけて作業をするという意味です。
見積書をチェックする際のポイント
見積書をチェックする上で特に重要になるポイントは以下の通りです。
必要な工事内容が網羅されているか
見積書のチェックで最も気をつけなければならないのは、必要な工事が必要なだけ網羅して記載されているかを確認することです。希望するオフィス内装工事の内容が見積書に反映されいるかを1項目ずつじっくりと確認しましょう。
適切な部材や材料が使用されているか
適切な部材や材料を使用するよう記されているかも要確認です。希望する材質や扉のタイプなど、数量と照らし合わせながらオーダーと一致しているのかチェックしましょう。
その他見積もり時の注意点
見積書自体の見方を把握するだけでなく、見積もり段階で意識したいポイントがあります。参考にしていただければ幸いです。
相見積もりをする
見積もりが行われるのは契約前ですので、複数の会社から同時に取ることができます。複数社から見積もりを取ることで費用の安さや対応の速さ、相性などを比較して検討することができるようになります。
また、複数の見積書を受け取った場合は、内訳などの表記がより細かい会社が基本的には好ましいとされています。作業費・材料費が軒並み「一式」でまとめられている見積もりは、抜け漏れなどを未然に防ぎにくくなるため注意が必要です。
不明な点は問い合わせる
見積書は正確に記述してあっても分からない内容があるケースもあります。そのような場合は、気兼ねなく請負会社へ確認の問い合わせをしましょう。内容についてきちんと把握せずに契約すると、後々のトラブルになるリスクが高まります。
まとめ
今回の記事ではなかなか分かりにくい見積書の見方や見積り時の注意点について解説してまいりました。ただ工事費用だけを見て検討するのではなく、工事内容や工事範囲など細かい部分までしっかりと確認した上で検討しましょう。そして、なにより信頼できる会社かを見極めることが、トラブルのない安心したオフィス内装工事につながります。
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大阪7区(大阪北区、大阪中央区、大阪西区、大阪淀川区、大阪福島区、大阪浪速区、大阪天王寺区)内でオフィスの内装工事をお考えでしたら、法人専門内装プロにご相談ください。
2019年入社。ワンナップクリエイティブサービスで広報を担当し、オフィス移転や内装工事に関わりながら自社メディアのコンテンツ制作を精力的に行なっている。