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塗料の乾燥時間やにおいはどうなの?オフィス内装工事で気になる塗装のアレコレ

塗料の乾燥時間やにおいはどうなの?オフィス内装工事で気になる塗装のアレコレ

オフィス内装工事において塗装工事の際、乾燥に要する時間や臭いの問題など気になる部分はたくさんありますよね。

今回はそんな塗装工事の気になるアレコレについて解説していきます!

塗装にはどんな種類があるの?

そもそも一括りに「塗装」といっても使用する塗料や工程など様々なパターンがあります。

それぞれの特性についてしっかりと理解し、施工の環境や予算によって最適な選択をしましょう。

塗料について

「塗料」は①顔料②合成樹脂③希釈剤④添加剤の4つの要素で構成されており主な内容は以下の通りです。

  • 顔料:塗料の色付けに用いられる。顔料を混ぜて塗ると、色素が壁の表面に定着して着色されます。

  • 合成樹脂:塗料の性質を左右する材料。合成樹脂の差で耐久性が変わります。

  • 希釈剤:顔料や合成樹脂を溶かして、壁に塗りやすくします。水性塗料なら水が、油性塗料ならシンナーが希釈剤として用いられます。

  • 添加剤:防腐剤や乾燥剤、艶消しなど、塗料に機能を付加するために用いられる材料です。

壁の塗装によく使用されるEP(AEP)塗料やエポキシ塗料、ウレタンやシリコン塗料などは使われている合成樹脂の違いです。

工程について

塗装にはいくつかの工程があります。

塗装を施すための下地づくりはどうするか、重ね塗りは何回必要かなど状況によって適切な処置が必要です。

主な工程としては①下地を整える②下塗り③上塗りの順に進んでいきます。

  1. 下地:傷の補修や汚れなどを落としたりパテを塗って壁面を整えたりします。
  2. 下塗り:下地の隠蔽や塗料と下地を密着させるための1回目の塗装です。
  3. 上塗り:下塗りが乾いたら仕上げの上塗りへと進みます。きれいに仕上げるためにこの上塗りを何度か繰り返すこともあります。

塗装の乾燥に要する時間

塗装の乾燥には①指触乾燥②半硬化乾燥③硬化乾燥④完全乾燥の4段階があります。

  1. 指触乾燥:塗膜に指で軽く触れた際に、塗料が指に付かない程度の乾燥状態です。塗装後約1~2時間程度でこの状態になります。
  2. 半硬化乾燥:塗膜を軽く擦っただけでは、傷が付かない程度の乾燥状態です。重ね塗りができるのはこの段階からで約3時間~1日でこの状態になります。
  3. 硬化乾燥:塗膜を強く擦ったり、押したりしても塗膜には傷が残らない乾燥状態です。目視では完全に乾燥しているように見える状態ですが、塗膜の内部ではまだ硬化が続いています。塗装後約1週間でこの状態になります。
  4. 完全乾燥:塗膜の内部での硬化が完了した状態です。塗装後約2週間~1ヵ月かかります。

※乾燥には温度や湿度、塗料の性質など様々な要因で乾燥時間が前後します。

塗料の種類と性質

冒頭でも解説した通り、塗料は様々な組み合わせで成り立っています。

しかし具体的にどういった場面でどういった塗料を使えばよいのかの判断って難しいですよね?

そこでいくつか塗料について例を挙げてご紹介します!

EP(AEP)塗料

アクリル樹脂を主成分とする塗料で、比較的安価であることや、施工の容易さからDIYでの塗装にも向いているため、一般的な住宅の壁や天井の塗装に使用されることが多いです。扱いやすい反面比較的薄い塗膜しか形成できないという性質上、防水性や耐摩耗性に欠点があります。

エポキシ塗料

エポキシ樹脂を主成分とする塗料で、耐久性や密着性に優れており傷つきやすい環境でも安心して塗装することが可能です。扱いが難しく高価であること、蛍光灯や太陽光などで変色しやすいことなどが欠点となります。

シリコン塗料

シリコン樹脂を主成分とする塗料で、耐久性の高さに加えて価格帯も手ごろであり他の塗料に比べて光沢保持率が高いのもシリコン塗料のメリットで、光沢期間が長ければ見栄えもよく綺麗な外壁を維持できます。撥水性が高く重ね塗りが難しいことや弾力性が低くひび割れしやすいことなど取り扱いが難しいところが難点です。

また使用している樹脂の違いのほかに、同じ樹脂でも希釈剤の違いで性質が変わります。

水性塗料

樹脂や顔料を水で溶かした塗料。人や環境にやさしく価格も控えめでにおいも少ないので取り扱いやすい反面、密着性が弱く耐久性も引くなりやすいデメリットがあります。

油性塗料

樹脂や顔料をシンナーで溶かした塗料。耐久性が高く密着性も強いため金属のようなツルツルして塗装が難しい場所にも使えますが、施工した際のにおいが強く水性塗料に比べ乾燥に時間がかかるなど取り扱いが難しいことや高価なことが特徴です。

塗装のにおいは塗料が乾くにつれて薄くなっていきます。基本的には1週間~2週間で気にならないレベルまで落ち着きますが現場の環境や個人差によっても前後します。

まとめ

塗装工事における気になる疑問について、お分かりいただけたでしょうか。

塗装をする際は性質や価格を含めどの塗料が適切かを判断することが大切です。

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